高林の紹介・ABOUT ME

photo27

▼大切にしたい手間と不便

私どもは屋号を高林(たかばやし)として、岐阜県は南飛騨の下呂市萩原町にて築200余年の母屋と山林、田畑を守りながら代々農林業を営んで参りました。
昭和60年頃より地元の造り酒屋の依頼を受けたことから杉玉を作り始め、現在に至ります。

高林では注文の都度、所有する山林から杉葉を切り出してお作りしています。
全ての過程が手作業で作り手も一人のため、ワンクリックで買い物ができる通信販売のようには出来ないのが現状です。本サイトやメールなどでお問合せを受けた後、必ずお電話やお会いして直接お話しし、商品内容や納期などを双方で確認して正式なご注文とさせていただいています。

お客様にはお手間とご不便をおかけして大変申し訳ありませんが、その過程があるからこそ丁寧な商品と顔が見える安心をお届けできると思っております。何卒、ご理解くださいますようお願い申し上げます。


photo29

▼杉と日本人

杉は学名を”Cryptomeria Japonica”といい、日本固有の樹種で古来より私たち日本人の暮らしと密接に関わってきました。

構造物の建材や、樽や家具の資材として、皮は屋根材、葉は線香の原料になるなど、日本人にとって最も身近な樹木の一つです。「杉」が付く姓や地名が多いのもその表れでしょう。成長が早く、加工に適していることから、戦後は国の政策のもと杉の植林・育樹が推進され復興を支えました。しかし、木材の輸入自由化や建物の高層化、ライフスタイルの変化などにより国産木材の需要が減少し、植林された多くの杉は放置されることとなりました。

その結果、戦後の混乱期のなか先祖が一生懸命に植林し育ててきた杉は、今や丸太1本が市場価格で数千円となり、林業としてやり続けるのが困難になってしまいました。こうして高度経済成長期以降、日本の農林業をめぐる情勢は大きく変わり、それを生業とする人たちは減り続けています。


photo30

▼自然や文化を次世代に繋ぐ

里山の豊かな風土は、人が手を加え自然と共生する暮らしを維持することで生まれます。手入れの生き届いた森林や水田は多様な生態系を育み、水資源を涵養し、災害に強い国土の基礎となります。つまり、農林業が衰退することは、都市部も恩恵にあずかっている社会的な機能と里山文化を失うことを意味します。外国資本が水資源を目的に産地を買い漁るというような話もあります。

こうした現状だからこそ、お金にならないからといって山や田畑を捨てるわけにはいきません。豊かな日本を維持するために私たち自身で里山を継承していくことが必須なのです。

そのためには“木を伐らない=自然にやさしい”ではないという事実を知ることや、国産材の製品を使ったり山に足を運んだりしてみるなど、一人ひとりがほんの少しの意識を傾けることがとても大切です。

杉玉は日本酒を象徴するものですが、現代ではこのようなメッセージを発信するアイコンになりうるものと思っています。「お酒」という親しみやすいきっかけから日本の山林の現状を知り、森林資源がより活用される社会への窓口になればと思いながら飛騨の山から全国へお届けします。

photo31